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『聖剣伝説 VISIONS of MANA』をやった

ゲーム『聖剣伝説 VISIONS of MANA』のゲーム画面のキャプチャ。アニメ調グラフィックで夕焼けに照らされた大樹が描かれている。

聖剣伝説 VISIONS of MANA というゲームをクリアしたので感想を書きます。
前半はネタバレなし感想、後半はネタバレあり感想でやっていきます。

聖剣伝説 VISIONS of MANAのゲーム画面。大樹の下から上を見上げた様子。赤い鳥がたくさん飛んでいる。
聖剣伝説と言えば感のあるこの感じ。良い…

ネタバレなし感想

まだプレイしたことがない人が読んでも問題ない範囲で感想を書いていきます。

全体通しての感想

聖剣伝説シリーズの復活と言っても過言ではない神ゲーでした。最高!
3Dグラフィックの聖剣伝説は、聖剣伝説4だったり聖剣伝説2リメイクだったりでなかなか厳しい印象があり、聖剣伝説3リメイクは面白かったけど原作を超えた感は個人的にはなくて、聖剣伝説シリーズは3Dグラフィックでやるのは相性が悪いんじゃないかとか思ってたのですが、今回で完全に払拭されました。

粗はあって気になるところも少なくないのですが、良いところが突き抜けて良いというか、その感動だけでずっとプレイできました。

いくつかの観点から具体的な感想を書いていきます。

グラフィック

このゲームの一番良いところは間違いなくグラフィックだと思います。
聖剣伝説シリーズのイラストで書かれた世界観を3Dで完全再現した姿がまさにそこにあるって感じでした。

聖剣伝説 VISIONS of MANAのゲーム画面。主人公のヴァルが夕日を背に大草原に立っている。
夕日がきれい

アニメ調グラフィックなんだけど細部がめちゃくちゃ細かく描かれていてスクショを撮ると全部が一枚のイラストとして成り立つような美しさでした。
クリアした後に撮ったキャプチャを眺めてたんだけどめちゃくちゃ数が多くて、ここまでキャプチャ撮りたくなるゲーム初めてかもしれない。

これだけキャプチャ撮りたくなるゲームなので UI 非表示とかカメラモードで視点移動とかできたらなお良かったのになって思った。

戦闘システム

戦闘システムもめっちゃ良かった。

プレイアブルのキャラクターが5人いて、それぞれが8種類のクラスを持っていて各クラスごとに特性が違っていて、つまり40通りの個性がある。
さらに各キャラごとにアビリティを装備することでステータスを変えたり特殊な効果をつけたりができる。
そこから3人を選んでパーティを組むので組み合わせによるコンボ的なこともできる。

このシステムが結構沼でずっと戦術を考えてた。
僕がどういうパーティにしたかはネタバレあり感想の方で書くのですが、とにかく戦術の幅が広くていろんなやり方で敵を倒せるのがとても楽しかった。

聖剣伝説シリーズは基本的に難易度は低いのでハードでゲームを始めたんだけど、基本はサクサク進みつつもたまに全滅したりミッションに失敗したりしてちょうど良い感じでした。

キャラクター

本当に各キャラクターの魅力がめっちゃ出てました。
基本はプレイアブルキャラクターの5人で冒険が進んでいくのですが、まず基本的にキャラデザが僕好みすぎる上に声優さんの演技も良すぎて5人の会話が最高でずっと見てられる。
クリアした後にも彼らは彼らの人生が進んでいくんだよな、というのを感じつつそれが僕からはもう見ることができないという寂しさで落ち込んだくらいにはキャラ付けがしっかりされていた。

聖剣伝説 VISIONS of MANAのゲーム画面。3人のキャラクターが噴水の前にいる。左からカリナ、ヴァル、ジュリ。
噴水のふちに座っているのが僕の推しのカリナ

僕はファンタジー作品で関西弁を使うキャラクターが意味わからんすぎてあんまり好きじゃないんだけど、 一番好きなキャラクターであるカリナが完全にそれで、嫌なはずなのに次第にそれが癖になってしまい最後には関西弁キャラ最高!になってしまいました。

カリナはドラゴンの角と羽としっぽがついているドラゴン族の子で、小さい頃の事故で片翼を失っているんだけどとにかくその見た目が好みすぎる上にとても勝ち気で発言がいちいちかわいい。
プレイ中、乗り物に乗ったり降りたり宝箱を開けたり戦闘終了したりみたいな色々なタイミングで操作中のキャラが喋りだすんだけど、カリナは本当に全ての発言がかわいい。宝箱開けたときの反応なんて特に最高すぎるのでみんな見てほしい。

3Dモデルに関して、ムービー中にもっと表情が豊かに動いてくれたらいいのになと思うこともあったんだけど、それを差し引いても素晴らしいクオリティでした。

探索要素

このゲームはオープンワールドではなくて、いくつかのフィールドがあってその中で探索をする形式になっています。
昨今のゲームに比べると世界はそんなに広くないので、全て見て回るぞという気持ちでやってもそこまでプレイ時間を必要としない感じで、個人的にはちょうど良かったです。
最近のオープンワールドゲーム、基本的に探索要素を全部やろうとすると100時間余裕で超えるのが当たり前な感じがあるので。

探索要素としては、宝箱・精霊石・龍脈・サボテン君の収集、サブクエ・ネームドモンスター・精霊の住処攻略というのがあって、やりごたえとしては十分でした。
特にサボテン君は、そんなところにずっといてしんどかったね…という気持ちになれるので探してみるのをおすすめします。

精霊の住処っていうバトルミッション的な要素があるんだけど、これは全部の住処を攻略しようとすると難易度がわりと高くてめっちゃ面白いです。
これを攻略するために戦術を練るのが楽しかった。

ストーリー

ストーリーに関しては、王道を行く感じでそんなに驚きがあるわけでもない印象でした。
主人公のヴァルがピュアすぎて真っ直ぐすぎて真面目過ぎて心が強すぎてあまり共感することができなくて、むしろ敵キャラクターに共感するところが多かったです。

ストーリーに驚きはそんなにないんだけど、道中のパーティメンバーの会話が面白いので楽しい冒険をずっと続けられる感じが僕は好きでした。

気になったところ

冒頭に粗があると書いたように、いくつか気になる部分はありました。
前提として、気になる点はありつつもめちゃくちゃ面白かったので、以下に挙げるものは今後のアップデートで直るとさらに嬉しいな程度のものです。

一番厳しかったのはたまにゲームが落ちることですね。PS5 版をプレイしていたのですが、全クリするまでに5回ほど落ちた記憶があります。
オートセーブがあるのである程度は平気なんですけど、レベル上げしてたときに落ちたときはオートセーブのタイミングが結構前だったのでレベルが結構巻き戻ってピキピキしちゃいました。

操作性も気になる部分があり、フィールドを走っている最中にそこの段差越えられないんかい〜〜が多かった印象です。
ジャンプをすると移動スピードが落ちるので極力ジャンプをせずに走り続けたいんだけど小さな段差でもジャンプしないと止まっちゃうのがストレスでした。
あとは戦闘後にオブジェクトにインタラクトできるまでの時間が結構長くて、戦闘後に近くの宝箱空けたいんだけど戦闘の余韻が終わるまで待つ、みたいなのも地味にストレスでしたね。

あと探索要素で挙げた精霊の住処というバトルミッションの空間だけやけに処理が重くて、グラフィック優先の画質設定にしていると処理落ちがやばかったです。
そこはパフォーマンス優先にすれば良いという話なんですが、精霊の住処以外の場所は全部グラフィック優先で全然大丈夫なので精霊の住処のときだけ画質設定を変えるのもめんどくさく、結局同じ設定のまま毎回精霊の住処に入って、処理落ちやば〜〜とか言ってた気がします。

気になったのはそれくらいかも。

ネタバレあり感想

ここからは特に何もネタバレを気にせず書いていくので、まだプレイしたことがなくてネタバレが嫌な方はここから先は読まないことをおすすめします。

プレイ時間

難易度ハードでトロコンまでやって、プレイ時間は60時間ほどでした。
個人的にこれくらいが一番ちょうど良いボリュームだと思います。
トロコンもそんなに難しくなかったので、やりこみ要素全部やるぞっていうのを気軽にできたのが好印象です。

キャラクター愛を伝えたい

一番の推しはカリナだと書きましたが、ヴァル以外のプレイアブルキャラみんな好きです。ヴァルだけ愛せない…。

聖剣伝説 VISIONS of MANAのゲーム画面。3人のキャラクターが薄暗い森の中に立っている。左からヴァル、モートレア、パルミナ。
パルミナの水精霊器衣装。とにかくえっちすぎる
聖剣伝説 VISIONS of MANAのゲーム画面。カリナが崖の端に立っている。後ろには大きな海の景色。
カリナの風精霊器衣装。パンツの透け感すごい
聖剣伝説 VISIONS of MANAのゲーム画面。3人のキャラクターが薄暗い森の中に立っている。左からヴァル、カリナ、モートレア
カリナの火精霊器衣装。中華っぽさ。これが一番好き

あと語りたいのはボスキャラクターに関してで、聖剣伝説シリーズはわりと登場キャラクターがゲームをまたいで同じだったりする。
今回のボスで言うと、フルメタルハガーやマンティスアントやドゥ・インクなどはおなじみだし、みんな大好き闇の神獣ゼーブルファーも続投している。

特にゼーブルファーについて語りたくて、小学生のころ聖剣伝説3原作で初めてゼーブルファーを見た時、そのビジュアルに衝撃を受けたしその後放たれるヘルサザンクロスには絶叫するくらい興奮した。
で、聖剣伝説3がリメイクされて3Dでゼーブルファーを見た時、正直ちょっとがっかりしてしまった。なんか全体的に小綺麗になってしまってゼーブルファーの絶望感が全然なくて、きれいな3つの顔が置かれてますね、くらいの印象になってしまっていた。

それが、今回 VISIONS of MANA のゼーブルファーは、グラフィック性能があがったからかモデルの作り込みが良くなったからかわりとスーファミのときに感じた絶望感・圧迫感がよく出ていて、感動してしまった。
ヘルサザンクロスを打たれたら死ぬので予備動作が出たら止めないといけないんだけど発動を見たくて止めるのを躊躇するくらいにはできが良かった。

ということで本当にグラフィックとモデルの質がよくなって背景の作り込みも相まって世界観が唯一無二のゲームになっていると思う。

僕のメインパーティ

このゲーム、クリア後に初期クラスで他のクラスアビリティをつけられるようになるところから真のパーティ編成の面白さが生まれるようになっている。
最終的に僕がメインで使っていたパーティが以下の感じ。

  • モートレア
    • 精霊器: 月 / 武器: 刀
    • メインアタッカー
    • クリティカル率を上げてほぼすべての攻撃がクリティカルになるようにしてクリティカル発生時のダメージ倍率を極限まで上げてる
  • カリナ
    • 精霊器: 火 / 武器: グラブ
    • サブアタッカー、必殺技要員
    • 必殺技の威力と回転率がめっちゃ良いので、必殺技が溜まったらカリナに変えて必殺技放ってまたモートレアに戻す、というのをしている
    • あとは味方バフスキルも持っているので戦闘の最初で使う
  • ジュリ
    • 精霊器: 木 / 武器: ワンド
    • 回復・サポート
    • 回復性能を極限まであげつつ防御もめっちゃあげて絶対死なないようにして常に回復できるようにしている

ただ結局一番使いやすい形を探るとみんな上記に近い形に収束するんじゃないかと思っている。
ヴァルはあんまり好きなじゃないので最初から使う候補に入れてないんだけど、セイバー系で攻めるなら使うのはありっぽい。
パルミナは攻撃呪文が強いので派手で楽しいしキャラが魅力的なのでストーリー中は使ってたんだけど、クリア後は使わなくなっちゃった。

クリア後要素

クリア後のやりこみもしっかりあるのが良かった。
クリア後のストーリーのボス戦も楽しかったし、おなじみのブラックラビはめっちゃ強かったし、精霊の住処(大)の攻略は最後まで手こずってやりごたえ抜群だった。

あと強くてニューゲームの追加と難易度ベリーハードの追加があるので、さらにやり込みたい人はそこをやるのが良いと思うんだけど、僕はここまでで一旦満足しました。
DLC があとから追加されたらめっちゃ嬉しんだけど、あまり期待せずに様子見しようと思います。

あとクリア後のサプライズ要素として、正式に今回の聖剣伝説が5であるという表明がされてて良かった。
今回の作品は『聖剣伝説 VISIONS of MANA』というタイトルで、VISIONS の V からナンバリングの5作品目であることは自明だったんだけど、タイトルに5とはつけられていなかった。
でもクリア後にソフトを起動すると、タイトルが『聖剣伝説5 VISIONS of MANA』に変わるっていう仕掛けがあって、それがエモくてとても良かった。

十数年ナンバリング続編を待っていた身としては…うれしさ…。

まとめ

まとめると神ゲーでした!本当に最高!聖剣伝説シリーズ、ずっと新作を待ち続けていたんだけど、待った末に出てきたのがこれで本当に良かった!期待を超えてくれた!

世界観が本当に良すぎて、SAO のように VR ゲームに閉じ込められるのであれば僕は聖剣伝説 VISIONS of MANA の世界が良い。

聖剣伝説 VISIONS of MANAのゲーム画面。3人のキャラクターが紫の月と大樹を見据えている。左からジュリ、パルミナ、ヴァル。
マナの聖域。景色良すぎる

DLC 来てくれ〜〜〜〜。