『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をやった
CATEGORY:ゲーム
TAGS:#ゼルダの伝説 / #Nintendo Switch
注意書き
この記事はティアキンクリア後の僕が感想を書くものでありネタバレの考慮をしないため、まだ未プレイ・未クリアの方でネタバレされたくない方は読まないことをおすすめします。
また、僕は重度のゼルダオタクなためこの記事では過去作品の知識をひけらかしたりオタク特有の早口で語られる感想だらけになるため、そういうのを不快に感じる方も読まないことをおすすめします。
普段僕はゲームの感想を書くときはゲーム内のキャプチャを貼るようにしてるんだけど興奮しすぎてまったくキャプチャ撮れなかったので今回は文章のみでお送りします。
ティアキンをクリアした
プレイ時間は80時間ほど、祠のほとんどは見つけたがたぶんいくつかは残っているし、根はまだ全然見つけられていない。図鑑の完成やコログの数なんてほんとに全然という感じ。
ストーリー的にはあとはラスボスを残すのみという状態には割と早い段階で行ったんだけどストーリーを終わらせるのが本当につらくてサブクエの消化を進めていたら80時間になってしまったので一旦ストーリーをクリアしようという気持ちになってクリアしたというところ。
がっつり時間を使ってプレイするのは一旦終わりにして、これからは毎日30分ずつくらいプレイして達成率100%を目指していきたい、というところが僕の現在のステータスです。
感想
まず前提として、前作ブレスオブザワイルドの評価は僕の中だと歴代ゼルダと比べて低めである。
ブレワイはオープンワールドゲームとして歴史に残る名作であるというところは疑いようもないし僕もめっちゃ楽しく200時間近くプレイしたんだけど、ゼルダシリーズという目線で見るとオープンワールドでありどこからでも進めることができるという特性上、ストーリーをこれまでのゼルダのように一本道で作ることができない分物語性が他の作品に比べて薄かったというのが僕の感想。
なのでゲームとしての完成度とは別にゼルダシリーズとして見たときに上位5作品にギリ入らないくらいのイメージだった。(お前は一体何様なんだと思うだろうけどそういうのはもう忘れてください)
ちなみに僕の歴代ゼルダの面白さランキングは以下の通り。
- 1位: スカイウォードソード
- ストーリーが群を抜いて面白い
- ボロボロ泣いた
- 2位: ムジュラの仮面
- 時のオカリナで作ったベースシステムの上に、不気味な世界観を乗せた異色作だけど傑作
- 3位: トワイライトプリンセス
- ミドナがとにかくかわいい。天使
みたいな感じ。その下に時オカとか風タクとかが来る。
ブレワイは、「ゼルダの当たり前を見直す」というコンセプトの元作られたが、結果として僕が感じていたゼルダらしさというのがわりと薄まっていたのが結構ショックだった。
例えばダンジョンの中の複雑なギミックであるとか、でっかい異形の敵であるとか、ボス戦で行われるタイミングゲーみたいなのとか。
ゼルダらしいギミックっていうのは各祠に散りばめられていてそれはそれでプレイしがいがあってめっちゃ良かったんだけど、その分ダンジョンは4つの神獣内部のみで、その神獣内部のギミックは面白かったけれどわりとボリューム少なめになってしまっていた印象。
そしてボスに関しては全てがカースガノンという形でこれまでゼルダシリーズに感じていたボスに出会ったときのときめきが全然なかった。
という感じでなんかブレワイを酷評してる人みたいになったけど本当に面白かったのは間違いなくて、ただゼルダ大好きマンという立場で見たときになんか違う…ってなってしまったという感じ。
ティアキンの感想ブログなのに長々とブレワイの話をしてしまった…。
その前提で、ティアキンの感想としてどうだったかというと、ブレワイで作られた最高のゲームシステムの上にこれまでのゼルダシリーズの面白さを乗せた神ゲーに仕上がってしまいました。
何が良かったのか
まず往年のゼルダ好きおっさん的視点で見たときに、過去作のファンが喜ぶ要素をふんだんに盛り込んできたところにやられてしまった。
例えばゴーマ、ギブド、ライクライクのような敵の復帰。
特にゴロン方面は本当にテンションが上がって、ヴァルヴァジアなのかと思いきやイルバジアとか、炎の神殿のボス部屋で天井に目がギョロっと出てきて、え?ゴーマ?!って思ったらボルドゴーマという名前で、うおおおおおおってなったりとか。
そういうところに喜びを感じていた。
やっぱりゼルダと言えば神殿ダンジョンあってこそで、各種神殿が現れたときはめちゃくちゃ興奮したしその最後のボスのでかさと気持ち悪さにテンションあがりまくったし、これこそゼルダって感じ。
神殿のギミックが少なめなのはあんまりかわってなかったけど、その分神殿にたどり着くまでの道のりの工夫も良かった。特に風の神殿に行き着くまでの空の移動とかは本当に楽しかった。
次に過去作との繋がりをわりとしっかり出してきたところ。
封印戦争っていうのは歴代ゼルダの中でも、勇者が魔王に敗北したルートの中の大きなイベントとしてあって、そことの繋がりを持たせてきたところで考察が捗った。
ブレワイはあえて過去作との繋がりを明らかにせず、全ての作品の世界線の先にあるものとしか言われていなかった。それはそれで考察勢は盛り上がってたけど。
封印戦争がテーマということでしっかりラウルも出てきたんだけど、ただ時オカでのラウルは人間だったしゾナウ族というのはブレワイ・ティアキンにしか出てこないし、そもそも僕の知ってる封印戦争とは全然違ったので多分結局世界線としては完全に別物なんだろうな、というのが僕の中の結論。
そもそもリト族というのは風タクの世界で魔王復活によって地上のほとんどが海に沈んだ結果ゾーラ族が空に移動するという進化をした姿なのでブレワイでリト族とゾーラ族が一緒に存在することに違和感があったんだけどゼルダシリーズは矛盾も全然あって許容される感じなのでまあ~となっていたら、ティアキンにおいてもはや賢者にリト族とゾーラ族が並んでいたので、ああここはリト族はゾーラ族の進化ではない世界線なのか、と納得した。
あとゲームシステムに関して、スカイウォードソードで本当にやりたかったのはこれだったのか!!!!という気持ちになった。
そもそもブレワイは、スカウォで導入されたがんばりゲージというシステムや、パラショールがパラセールになって使われていたりとか、スカウォで作った基盤を進化させた形になっている。
さらにスカウォでは空の世界と地上の世界があってそこを行き来できるようになっていたんだけど、Wii というハード的な限界で空と地上をシームレスに移動することができず、3つある空と地上を繋ぐ出入り口に入ることでロードを挟んだ上で箱庭型のステージに移動するという形を取っていた。ただ空でやったことが地上に影響を与えたり、地上でやったことが空に影響を与えたりと、ストーリーを進める上で空と地上は密接に関わっていた。
そんなスカウォでやっていたことの完全体の姿がこれなのだな…と、プレイしていて本当に感動した。
さらに言えばティアキンでは地底まで登場してプレイボリュームがブレワイと比べてもめっちゃ増えてて、ブレワイが前座だったかのように感じられるほどの作りこみだった。ティアキンは元々ブレワイの DLC として作られる予定だったものがボリュームが大きくなりすぎるので新作にしよう、という形で作られたというのを読んだんだけど、このイメージを DLC でやろうとしてたのかいと良い意味で任天堂のやばさを感じた。
そしてなんと言ってもストーリー。
ストーリーの良い悪いは人によるところが大きいと思うけど、僕は主人公がピンチのときに以前に関わって仲間になった人たちが助けてくれるみたいな胸熱展開がめっちゃ好きなので何度も目が潤んだし、そしてなによりもゼルダあああああお前えええええええ!!!お前がアレでアレがお前だったのかああああああ!切なすぎるやろおおおおおお!っていうのが本当に良かった。
ストーリーの一番最初に落下していくゼルダの手を掴めなかったリンクが、ストーリーの一番最後に落下するゼルダの手を掴んで一緒に湖に落ちるとことか最高だったし、そのときの BGM がティアキンのテーマソングの中にゼルダの子守歌が含まれていて曲が良すぎて死ぬかと思った。
そうなんだよ BGM がやばいんだよ。今作では新しい BGM はそんなに多くないと思っていて、そもそもブレワイは全ての BGM のうち1/4が過去作の曲で、そしてティアキンだとブレワイの曲もめっちゃ使われている。
ということで僕の好きな曲がめっちゃいっぱい登場するんだけど、やっぱ随所で出てくるゼルダの子守唄には涙腺を刺激する効果があるし、僕が一番好きなのはマーロンを呼び出したときに流れる、大妖精の泉の曲にエポナの歌を混ぜたカレーにハンバーグを乗せるみたいな暴力的なやつで、あれ一生聴いてられる。
そもそも30年近く前に作られた曲のアレンジでいまだに感動できるのがやばすぎる…。ああ、もう僕はおじさん以外の何物でもない話をしている…。
ちょっと休憩
色々書いていたので疲れてきたので別の話題を話す。
ティアキンのネタバレがまじで嫌だったので、ゲーム発売日から今日まで Twitter から完全に離れて生活していた。
結果として、ゲームする時間はめっちゃ多かったけど SNS を見る時間が減ったことで精神にダメージを受ける場所がほぼなくなって心に安寧がもたらされたのでこのまま Twitter を辞めるという選択肢もありな気持ちになってきた。Twitter の暴走ももうとどまるところをしらないし。
まあさすがに急にアカウント消すという判断は性急だとして、Twitter 見る時間は今後どんどん少なくしていけそうというのがこの10日間離れた結果得られたものだった。
そしてストーリーが終わったのでもういいかと思い久々に Twitter を見たら案の定ティアキンの動画が RT されまくっているしストーリーの話が流れまくっているし、本当に正しい判断だった。
まだまだ話したい
良かったところで言うと、ラストのガノンドロフ戦、ガノンドロフがなんか溜めて球を3つ放ってきたとき、あ~~これは回転切り溜めてはじき返すやつねってなって思い通りに行ったときに、これ僕を喜ばせにきてるやろ~~~~~~~~~~~~~みたいな気持ちになった。つまりどういうことかというと本当にちゃんとゼルダらしさをいっぱい入れてきてくれているということで、ああこのおもてなし精神よ、という感じ。
またストーリーの話に戻って、同じオープンワールドなのになぜ僕はブレワイのストーリーがそこまで刺さらずにティアキンはめっちゃ刺さったのか、というのを考えてみると、ブレワイは100年前の敗北というわかっている事象に至るまでの記憶を見つけていって、そのあとはガノンを倒してめでたしめでたしという形だったので驚きが少なかったのかなと思っていて、今作はガノンドロフが復活したあと、そもそも今がどういう状況か全然わからんという状態から始まってそれを理解していくための記憶探しをしていて、最終的に全てが繋がってそういうことだったのか~~~~~に至る、という流れが良かったのかも。あとは単純に未来を担う若者たちが賢者として目覚めてその立場に見合うように頑張る姿が良かったりとかもあった。
そしてルージュが天使。本当にかわいい。ルージュはガチ。
ゼルダシリーズキャラの中でミドナに勝るとも劣らない天使であると言える。
ティアキンをやっていて思ったのはブレワイにおけるウルボザの怒りがどれだけチートだったのかということ。どんな敵もボスもウルボザの怒りだけで攻略できた。夢幻異空とか敵がめっちゃ強くなった~みたいな顔してるけどウルボザの怒りで全部乗り切れてしまった。ゆえに剣の試練でウルボザの怒りを取り上げられたときは本当に辛かった。
ティアキンにおける5人の賢者は、なんかもう6人でわいわい旅してる気持ちになれてすごく楽しかった。アイテム取りたくてA連打してるとみんなの能力発動しちゃって急に風吹くし電気のフィールドが広がり始めるし炎の球体吹っ飛ぶし水のヴェール作るしゴーレムに乗っちゃうしでストレスがあったんだけどまあ楽しいから良しという感じ。あとここの岩壊したいけど武器節約したいからユン坊こっちきて~と思ってもどこかに消え去っていてあれ~~~ユン坊どこ~~~~となってたりしていた。
気になったのは4つの神殿を攻略するたびに全く同じ話を4回されたときで、それもう何回も聴いたやつ~~~~~という気持ちになって、これはやっぱブレワイのときも思ったけど攻略順を絞らない分こうならざるを得ないんかなあとは思いつつもなんとかしてほしい部分ではあった。
話してなかったので最後にプルアパッドの能力についてなんだけど、全部まじで良かった。
スクラビルドで武器を多様に変化させられるのは武器に対する飽きがこなくて良かった。武器が壊れちゃうシステムはブレワイのときは結構不便だなあと思ってたけどスクラビルドでいくつものパターンが作れることで不便よりも楽しみが勝った。あとは矢にこれをつけたらどうなるんだろうというわくわくがずっとあって無限に試していた。
ウルトラハンドはもうプレイヤーの創作力の発揮のしどころだな~となってた。Twitter でいろんな魔改造されたマシンが作られるんだろうなあという気持ちになった。ブレワイでトロッコをマグネキャッチで飛行させるのを青沼さんが見て絶句した話を読んでいて、そういうのをどんどんやってほしいんだろうなという懐の深さを感じた。
トーレルーフ、モドレコは冒険の幅がめっちゃ広がって天才かと思った。しかもモドレコで戻っているときにウルトラハンドで物掴めるとか、もうデバッグどうやってんだこれってなった。
このプルアパッド周りから見える作りこみの深さが本当に素晴らしい。
終わりに
ティアキンをプレイしてるときにうわああああああゼルダ仲間と語りてえええええと思っていたことを全部この記事に吐き出した。そしてゼルダ仲間などというものは僕にはいないのでここに書いて終わりにします。
今はティアキンロスに入っていて精神がちょっと鬱っぽくなっていて生きるのが辛い。
ただここしばらく仕事中もティアキンがずっと頭の片隅にあり進捗が悪かったのでちゃんと仕事に向き合おうという気持ちになっている。
僕がクリアしたので次は妻が始めるらしく、それを横で見つつも、キャラクターが登場するたびにこれはこういうバックグラウンドがあってと説明したい気持ちを押し殺してニコニコしながら見ていたい。
とにかく最高だった。本当に神ゲーに出会ってしまった。
僕の中のゼルダシリーズランキング、不動の1位だったスカウォを越えて1位になっちゃったというところで終わります。