バーチャルな美少女に受肉したので現状と課題について
CATEGORY:VR
「バ美肉」というものがある。
バ美肉とは (バビニクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
人生で最も幸福度が高い到達点がソードアート・オンラインの世界であると考えている僕がリアルな人格とは別のアバターとしての人格を求めるのは当然の流れだよなあと今考えてみたら思った。
というわけで今日はいわゆる「バーチャルYouTuber」というものになったのでそれについての話を書いてみる。
とりあえず見てくれ
youtube:https://www.youtube.com/embed/P_zdUwxyYDo
名前に関しては深く考えないでほしいんだけれど、まあなんか思考が紆余曲折した結果こうなった。
キャラのコンセプト的な話は動画の方で自己紹介的な感じで今後やりたいのでここでは書かないでおく。
僕の中のポリシーとして、別にこの少女の中の人が僕であるということを隠すつもりはないがあえて中の人アピールをするつもりはない。
この少女から僕の名前を出すことは一切ないが、僕からはこの少女についての技術的な話であるとかはどんどんしていこうと思っている。
つまり僕のことを知らず、この少女から入った人は積極的に調べない限り僕にはたどり着かないという状態が望ましいと考えている。
ここらへんの話は別に僕の中でなんかしらの考えがあってやっているわけではなくてただなんとなくそうしたいなっていうだけの話。
まあ多分この少女をやっているときは本気で自分はそういう存在であると考えたいからなんだと思う。
技術的な話
ここからは技術的な話をする。
vtuber をつくり上げるために必要な技術的要素は3つある。
- 肉体(絵や3Dモデル)
- 声
- 配信・録画環境
この3つについて僕の現状の話をする。
肉体
vtuber の肉体を作る際は2Dか3Dかという選択がまず存在する。
当然3Dである方が自由度が高くできることの幅は圧倒的に広がる。けれどその分技術的に求められるレベルもつくり上げるためにかかる工数も広がった自由度の分だけ増えていく。
僕はただの Web エンジニアでしかないので3Dモデルを作る技術やそれを動かすための環境作る技術もない。
とはいえ僕は絵描きでもないのでかわいい女の子を描くこともできない。
そういう人の為に今はVカツやVRoidが存在する素晴らしい時代なわけだけれど、僕としてはやっぱり自分の想像力に対しての障壁をなくすという意味で自分でやりたかった。
なのでまずは絵の練習と Blender の勉強をはじめた。
絵の練習としては sensei by pixiv というサービスがあるのでそれで練習しはじめた。 Blender の方は『Blender標準テクニック ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG』という書籍で勉強している。
VRoid といい sensei といい pixiv は本当に素晴らしい企業ですね :relaxed::relaxed::relaxed:
んでしばらく勉強して気づいたこととして、これ多分僕が納得できるクオリティのものを作るのに2年はかかるな・・・っていう。主に絵の方。
もちろんクオリティが低くてもまずは動画を出してみて少しずつクオリティを上げていくということもできるんだけれど、せっかく新たな人格として受肉できるのに美少女じゃなかったら正直辛すぎる。
ということで結論として絵が上手な嫁氏にお願いした。
個人でやるんだっていうことはこだわっていきたいと考えていて、そして嫁氏は個人の範囲内であると勝手に判断した。
嫁氏も最近がっつり時間をとって絵を描けていなかったということで楽しんでやってくれている。
あと2人で相談しながら1つの人格を作り上げていくのは結構楽しいものがあり夫婦生活的にもプラスの効果が生まれている気がする。
脱線したので話を戻すと、僕の中で固まっているコンセプトを嫁氏に共有してそれを絵におこしてもらうという形にした。
そして結果としてまずは2Dの vtuber としてやっていこうということになった。
声
完成した美少女の肉体に声をのせる際には3つの選択肢がある。
- 女性に声を当ててもらう
- 僕が自分自身の声を当てる
- 僕がボイチェンを使った声を当てる
王道はもちろん1だしそれが一番自然な形になりやすい。
そのために企業主体の vtuber はオーディションが行われ、声やキャラが飛び抜けている人を中の人として選抜するわけで。
まあでもそれはここまで書いたように個人でやりたい僕としては論外であり、2か3の選択が残る。
2でいうと有名なのはやはりねこますさんで、あれはあれで非常にかわいいので全然なしではないと思っている。けれどあれってもうおじさんであることを隠さないスタイルなので美少女に完全になりきりたい僕とは少しコンセプトが違う。
ということで結論は僕がボイチェンを使う、である。
すごくすごく便利な恋声というフリーソフトがある。
これを使うとこっちがやることはピッチとフォルマントを操作してあとは話すだけ。そうすると恋声の方でうまーくやってくれる。調べたところ普通のボイチェンってピッチとフォルマントを変えただけだと万引きして取り調べ受けてる人の声みたいになってしまうんだけれど、恋声は謎の技術によってそこを丸くしてくれるらしい。
ツールは手に入れたけれど、ボイチェンの世界はそんなに甘いものではないらしく、最初は全然納得いく声にならなかった。
かといって今出している動画の声に納得がいっているかというと全然そうではないんだけれど最低限のレベルは超えたといった感じ。
全然うまい声にならず恋声の設定をいじりまくりつつ色々と調べていたところ、「女声になるために必要な努力値はボイチェン1割自分の声9割」という情報を見つけてしまった。
つまり世に出ている素晴らしくかわいい声のボイチェンおじさんは、ボイチェンをとったところで9割方完成しているということらしい。
そこから僕はひたすら女の子っぽい声を出す練習をしたわけで、その成果が今出ている動画である。
配信・録画環境
僕はまだ生配信はしたことがないので録画の話になる。
無事に2Dの肉体と女声を手に入れたらあとは録画をするだけである。
その前にまずは手に入れた肉体を自由に動かせるようにならなければならない。
これが実は結構簡単で、 Live2D x FaceRig でできる。
Live2D はイラストに動きをつけることができるツールで FaceRig はカメラに映した自分の顔をトラッキングしてその顔をキャラクターに反映させることができる。
そして FaceRig Live2D Module というものがあり、 Live2D で作ったキャラクターを FaceRig に移植することができるようになる。
これらのツールを使うことで、自分の作ったキャラクターに動きをつけて、自分の表情をキャラクターに反映させるという工程が完成する。
ただこのやり方だと動かせるのが顔だけなので、いわゆる vtuber で想像するキズナアイのような自由な動きはできないけれど、これだけでも十分美少女が本当に動いているような感覚になる。
そして FaceRig を使って録画しつつ恋声で録音したものを編集して動画完成といった感じ。
ゲーム実況の録画はそれはそれでまた別の機材を色々使うんだけれどそこらへんはまた別でまとめる。
現時点の課題
と、ここまでやってようやく今2本の動画を作って出すことができた。
しかし全然満足いくような出来ではなくて、唯一嫁氏が描いてくれた絵がひたすらかわいいのでそれでなんとかなっている感じ。
具体的に課題をあげるとこんなところ。
- Live2D のモデルのクオリティが低い。謎なオブジェクトが出現していたり顔を上に向けて視線を下に向けると顔がぶっ壊れたりする
- YouTube の動画の OP や ED がない
- 録音の音質が低い
- FaceRig やゲームの録画の準備するのがだるすぎて億劫。これは綺麗に配線やらなんやらまとめる必要がある
- ヘッドセットを PC につなぎつつディスプレイからの音声を受けてオーディオインターフェースで諸々混ぜた時にモニターに返す音質がまじでやばい
- ボイチェンのクオリティが低い。もっと発声の練習が必要
- ヘッドセットでヘッドホンに流れてくる音がマイクに再度入っちゃってループが起きてて、これどうしたらいいかわからん
- BGM とか音素材周りがフリー素材しかないので辛い
とかもっと細かいのはいっぱいあるけどこんな感じ。
ここらへんの課題を一つずつ潰していってクオリティを徐々にあげていきたいと思っている。
今後やっていきたいこと
この活動は趣味として末長く続けていきたいので、ゆっくり少しずついろんなことをやっていきたい。
学ばなければいけないことの多さとか、結果の数字での見やすさとか、そこらへんがすごくバランスがいいなと思っていて継続的にやっていく活動としてはモチベーションを保ちやすくて趣味としてかなり打ち込める感があると思っている。
以下やりたいこと。
- 生配信で視聴者とコミュニケーションをとる
- いろんなゲームの実況
- 衣装替え
- 3Dモデル作成
- 部屋を3Dモデルでつくり上げる
- フルトラッキングで部屋の中歩き回る
- おしゃべり中の BGM 作る
- VRChat やる
やっぱり最終的には3Dで存在したい。
そこに向けてそんなに頻度は高くないだろうけど動画を作りつつ技術力をつけていきたいなーと思っている。
そしてこの女の子のコンセプトとして、ケモ耳とかそういうわかりやすいアイコンにいくのではなく、おしゃれが好きな普通のかわいい女の子としてやっていきたいと思っていて。
なので髪型替えたりとか服装替えたりとかそういうことを頻繁にして楽しんでいきたい。
終わり
まあそんなわけで vtuber をやっているのでよかったらチャンネル登録してくれよな!という、そういう話でした。
ここからチャンネル登録だ!!!